消費者問題の全記事を見る最終更新: 2026-03-13約2分で読めます弁護士監修済

ネットショップ・ネット通販トラブルの対処法|届かない・偽物・二重請求への法的対応

この記事のポイント

  • ネット通販にはクーリングオフが適用されない
  • 偽物や商品未着はチャージバック制度で返金を求められる
  • 返品ルールは事業者の表示に従うのが原則
  • 消費者センターに相談すると事業者との交渉を仲介してもらえる
この記事をシェア

ネット通販トラブルの類型

1. 商品が届かない

代金を支払ったのに商品が届かない場合、債務不履行(民法415条)に該当します。

対応手順: 1. 販売業者に催告(メール等で期限を定めて履行を求める) 2. 相当期間内に届かなければ契約解除(民法541条)+ 代金返還請求 3. 販売業者と連絡が取れない場合 → 詐欺の可能性 → 警察に被害届

2. 偽物・模倣品が届いた

注文と異なる商品(偽ブランド品等)が届いた場合: - 契約不適合責任(民法562条): 修補、代替物の引渡し、代金減額を請求 - 錯誤取消し(民法95条): 商品の品質が契約の重要な内容であった場合 - 不実告知による取消し(消費者契約法4条1項1号): 正規品と偽った場合

3. 二重請求・不当な請求

  • クレジットカード会社にチャージバック(支払い取消し)を申請
  • 不当利得返還請求(民法703条)で過払い分の返還を求める

特定商取引法の通信販売規制

ネット通販は特商法の通信販売に該当します(特商法2条2項)

広告表示義務(特商法11条)

以下の事項を広告に表示する義務があります: - 販売価格(送料を含む) - 代金の支払方法・時期 - 商品の引渡し時期 - 返品に関する事項(返品特約) - 事業者の名称・住所・電話番号

返品ルール(特商法15条の3)

通信販売にはクーリングオフはありません。ただし: - 返品特約の表示なし: 商品受領後8日以内に返品可能(送料は消費者負担) - 返品特約の表示あり: その特約に従う

この記事に関連する無料ツール

時効計算チェッカー

この記事の分野に関連する無料シミュレーターをお試しください。

無料で試す →

クレジットカードのチャージバック

国際ブランド(Visa、Mastercard等)のルールに基づき、不正な取引や商品未着の場合に支払いを取り消す制度です。

  • カード会社に連絡(通常、取引日から120日以内
  • 不正利用の場合は会員規約に基づく補償

相談窓口

  • 消費者ホットライン 188
  • 越境消費者センター(CCJ): 海外通販のトラブル
  • 国民生活センター ADR: 裁判外紛争解決手続

根拠条文

  • 特定商取引法11条(通信販売の広告表示)、15条の3(通信販売の返品)
  • 民法415条(債務不履行)、541条(催告解除)、562条(契約不適合)、703条(不当利得)
  • 消費者契約法4条(取消権)
この記事をシェア
※ 本記事は法律の一般的な知識を提供するものであり、個別の法律相談に代わるものではありません。具体的な法的問題については、弁護士にご相談ください。

関連記事

特定商取引法のポイント|7つの取引類型と消費者保護ルール

特定商取引法(特商法)の7つの取引類型と消費者保護ルールを解説。訪問販売・通信販売・電話勧誘販売等の規制内容、クーリングオフ、不当な勧誘行為の禁止を説明します。

サブスクリプション解約できない時の対処法|今すぐ解約する方法

解約できないサブスクは違法の可能性があります。解約ボタンが見つからない・電話が繋がらない場合の具体的な解約手順、クレジットカード停止による強制解約、消費者センターへの相談方法を解説。

クーリングオフ制度の使い方|対象取引・期間・書き方を解説

クーリングオフ制度の対象取引、期間(8日/20日)、通知の書き方を解説。ネット通販にはクーリングオフがない点も説明します。

詐欺的商法の対処法|振り込め詐欺・投資詐欺・マルチ商法

詐欺的商法(振り込め詐欺、投資詐欺、マルチ商法等)の被害に遭った場合の対処法を解説。被害回復の法的手段、振り込め詐欺救済法、消費者契約法による取消しを説明します。

悪質リフォーム詐欺の対策|契約取消し・クーリングオフの方法

悪質リフォーム業者の典型的手口と法的対策を解説。特定商取引法のクーリングオフ、消費者契約法の取消権、建設業法の規制、被害回復のための裁判手続きについて説明します。

投資詐欺の返金方法|FX詐欺等の被害回復・返金請求と刑事告訴の手続き

投資詐欺・FX詐欺の返金請求方法を解説。被害回復の具体的手順、民事訴訟による返金請求、刑事告訴、振り込め詐欺救済法の活用、金融商品取引法の規制について説明します。

関連するQ&A

関連する法律用語

おすすめの関連記事

消費者問題

詐欺的商法の対処法|振り込め詐欺・投資詐欺・マルチ商法

詐欺的商法(振り込め詐欺、投資詐欺、マルチ商法等)の被害に遭った場合の対処法を解説。被害回復の法的手段、振り込め詐欺救済法、消費者契約法による取消しを説明します。

記事を読む
消費者問題

悪質リフォーム詐欺の対策|契約取消し・クーリングオフの方法

悪質リフォーム業者の典型的手口と法的対策を解説。特定商取引法のクーリングオフ、消費者契約法の取消権、建設業法の規制、被害回復のための裁判手続きについて説明します。

記事を読む
消費者問題

投資詐欺の返金方法|FX詐欺等の被害回復・返金請求と刑事告訴の手続き

投資詐欺・FX詐欺の返金請求方法を解説。被害回復の具体的手順、民事訴訟による返金請求、刑事告訴、振り込め詐欺救済法の活用、金融商品取引法の規制について説明します。

記事を読む
消費者問題

マッチングアプリ詐欺 返金できる?24時間以内にやるべき3つのこと【2026年版】

結論:振込から24時間以内なら口座凍結で取り戻せる可能性大。ロマンス詐欺・投資詐欺・デート商法の3類型別に、すぐやるべき手順・相談先・回収率の目安をまとめました。被害届の書き方も解説。

記事を読む
消費者問題

欠陥商品による被害と製造物責任法|メーカーへの損害賠償請求

欠陥商品で怪我をした場合の製造物責任法(PL法)に基づく損害賠償請求。立証責任の軽減、請求の手順、時効について解説。

記事を読む
消費者問題

マルチ商法・ネズミ講の違法性|勧誘された場合の対処法と返金方法

マルチ商法(連鎖販売取引)とネズミ講の法的な違い、違法な勧誘への対処法、クーリングオフ・中途解約による返金方法を解説。

記事を読む
弁護士監修記事

法律の悩み、まずは専門家に相談を

本記事の情報は一般的な解説です。個別の事情によって結論は変わります。お住まいの地域の弁護士会へ早めにご相談ください。

日弁連 法律相談ガイド